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MEISTER ブログ

4 Sep 2017

写真 中央が2枚目のクラッチディスクです。

写真 中央が2枚目のクラッチディスクです。

 M6のクラッチ、フライホイールの写真です。


やはり2枚目のクラッチディスクが完全に剥離していました。


フライホイールの当たりも悪く変磨耗しているのがわかると思います。


こうなるとフライホイール交換も必要ですね。


メーカーではクラッチ交換に伴い

必ずフライホイールの交換を行う事となっています。


フライホイールは25万円程の部品です。


なかなかの高額部品ですね。


走行距離に関わらず、変速に違和感や

トランスプログラムの点灯時は

即、診断してもらいましょう。



19 Aug 2017

 今回はBMWパワーマネージメントのおはなしです。


まず、パワーマネージメントとは電源管理のこです。


主にハイブリッド、電気自動車ではなく

内燃機エンジン搭載車両のシステムをお話しします。


バッテリーの主な役割はスターターを回しエンジンを掛けることです。


なので、

スターターがエンジンを回す負荷の大きさで

バッテリーのサイズが決まります。

圧縮の高さや、気筒数の多さ等。


ひと昔前のバッテリーサイズは

上記の基準でほぼ決定しました。


最近のコンフォート、エンターテイメント機能、電動アクチュエータなどが

大幅に増えた為同じエンジンを搭載した車両でも

異なるバッテリーサイズが搭載される様になりました。


BMWのパワーマネージメントは

E38(94'〜 7シリーズ)位から本格的に始まりました。


オルタネータの出力調節


バッテリースイッチを搭載し 

スターター用とボディ電装用バッテリーを分けた

ツイン バッテリー システム

当時のメカニックの方々は大分苦労したと思います。

僕も苦労しました(笑)


いち早く市場に導入するBMWの志の甲斐もあり

今はかなり進化しました。


バッテリーサイズ、種類、使用状況、劣化状態…。

に応じてオルタネータの出力

静電流の遮断

電気負荷の段階的な停止…。


などなど、色々な制御で


燃費の低減

バッテリーの劣化低減

バッテリー上がりの回避


などをパワーマネージメントで行なっています。


かなり奥が深く全てはお話し出来ませんが …。


燃費に付いては恐らく数%?


う〜ん、

電動パワステもパワーマネージメント無くしては

メリットが少なくなるから…。

とか言ってると全てのものに関係してしまいますね(笑)


みなさんあまり気が付かない所だと思いますが、

BMWはしっかり力を入れて開発しています。


電気仕掛けが多くなった今の車には必要不可欠な

マネージメントです。


E60、E90あたりをお持ちの方々は

バッテリーの警告灯や

時計のリセットなどで体感された事があるかたは多いかと思いますが、


バッテリーの一番重要なエンジンを掛ける為に

システムが行なっているマネージメントです。


マネージメントのプログラムは

サイズや種類、使用状態などで変化しますので、


バッテリー交換後は必ず

BMWテスターでバッテリー交換の登録をして下さい。


また、サイズや種類の変更にはコーディングが

必要で、これも必ず行う必要があります。


どちらも怠るとバッテリー早期劣化の恐れがあります。


機会があれば幾つかに分解して

ます少し詳しく書きます。


30 Jul 2017

ブレーキメンテナンスの続きです。

最近のブレーキシステムは
トラクションコントロールの制御と密接に関わりがある為

以前のようにドライバーがブレーキペダルを踏んで発生した油圧がブレーキキャリパーに掛かる訳ではありません。

油圧の分配も4輪均等やフロントに多くの油圧分配
と言った訳ではありません。

少々難しくなってしまう為
簡単に説明します。

緊急ブレーキ時は
まずアクセルペダルが非常に早く離されます。

それに伴いブレーキシステムは次に緊急ブレーキが来ると予測し減速加速度が気付かない程度のブレーキ油圧を発生し
ブレーキスタンバイ状態に入ります。

次にブレーキ油圧の立ち上がりスピードを見て
緊急ブレーキを検知するとハイドロポンプが油圧を発生し
システムは状況に応じた最良ブレーキ制御をします。

現在ではスロットコントロールのように
完全なケーブルバイワイヤーまでは行きませんが

それに近い感じです。
とくにエネルギー回生が必要なハイブリッドや
電気自動車では。

そうそう、
ドライバーはアクセルを踏んでいるのに
車はブレーキ制御してと止まる
衝突防止システム的な物もブレーキシステムの一つですね。

メンテナンスから少々ズレましたが
システムをちゃんとわかっていないと
しっかりしたメンテナンスが出来なくなります。

BMWのブレーキに不満があると言う話はあまり聞きませんが、
あまりノーズダイブしないのお気づきになられた方はいらっしゃいますかね。

実はステアリングのキレ角で変化はしますが、
BMWのブレーキング時リヤのブレーキを強く掛けています。

スピンなどの恐れがある為むかしは考えられないことでしたが、

タイヤは4本しか無いので止まる時に4本使った方が良く止まりますからね。

その為リヤパッドの交換時期がフロントより早く
なったケースのユーザーもいらっしゃるかと思います。

ここからやっとメンテナンスの話になります。

簡単なシステムの話でわかるかとおもいますが、

ブレーキパッドが前後で違う物
メーカーは同じだけど性能が違う物
を取り付けるとブレーキシステム、トラクションコントロールシステムを100% 使えなくなってしまいます。

キャリパーの仕様変更にはコントロールユニットのプログラミングを行う事もあります。

また、ポンプが油圧を発生する為
リザーブタンクからハイドロポンプまでの間で
キャビテーションを発生させない為にも
低粘度ブレーキフルードを使用しています。

フルード交換にもちゃんと知識が必要なんですよ。

パッド交換もちゃんと知識のあるお店で行いましょう!
30 Jul 2017
ライニングがボロボロに

ライニングがボロボロに

今回は ブレーキメンテナンスのお話しです。


写真はブレンボ純正ブレーキパッドのサーキット走行後の写真です。


街乗り、スポーツ走行程度であれば全く問題無いかと思われます。


しかし、富士スピードウェイなどの走行となると

少々不安です。


写真の通りライニングフェースがボロボロに…。


パッドがディスクに当たっている面積は

半分以下のパッドもあります。


全ての人にサーキット走行用のブレーキパッドは必要ないですが、


ブレーキパッドの選択で大分ブレーキは変わります。


効き、ブレーキ鳴き、ダスト


メーカー公表値が同じ様な商品でも

ライニングの素材で全く違うフィーリングになります。


全てを両立させるのはとても難しく

好みや走行スタイルで選んで欲しいです。


また、組付処置も色々あります。

鳴きどめ処置や…。


例えば

今回のブレンボブレーキシステムには

鳴きどめ処置はせず

タッチが良くコントロール性に特化し

グリースも柔らかめ、量も必要最低限。


などなど、


ブレーキもしっかり選びましょう!



24 Jul 2017
ゲトラグトランスミッション

ゲトラグトランスミッション

 先日のゲトラグトランスミッションオーバーホール作業です。


トランスミッションはE30 M3のクロスミッションです。


不具合は2速にシフト時入りが悪い

特にシフトダウン時は中々入りません。


このトランスミッションは

通常1速のポジション(シフト構造的にはちがうのですが)にリバースがあり


わかりにくかもしれませんが、

対面するギヤは2速/3速になります。


生産終了パーツが多いため

難しい作業になりますが、

症状的にシンクロ交換で改善されると判断し

2速/3速のシンクロ交換をしました。


各部分解し清掃

各部点検

スプリングの調整


作業後のロードテストで無事改善されたのを確認。


トランスミッションのパーツは

金額も高く、生産終了や非分解の為

パーツが出ない事も数あるパーツです。


オイル交換などのメンテナンスはマメにやりましょう。

オイルなどもこだわってもらいたいですね。


興味のある方もいらっしゃると思いますので

時間のある時にでもマニュアルトランスミッションの基本構造の話もアップします。


暑い日が続きますが体に気を付けて

頑張って行きましょう。

11 Jul 2017
E30 M3 トランスミッションオーバーホール

E30 M3 トランスミッションオーバーホール

 今日はE30 M3のトランスミッションオーバーホールに熱中症❣️


今日も暑いので


差し入れのアイスでしばしクールダウンです。


作業内容は後日アップします!

6 Jul 2017

 今日も暑いですね。


この暑さの中M5のクラッチ交換

熱中して頑張ってます。


みなさんも熱中症には気をつけて下さい❣️

3 Jul 2017

 

13 Jun 2017

 前回のオイルパンガスケット交換は

アルミのキャスト製オイルパンでしたが、


今回の写真はシートメタル製のオイルパンです。


一枚のシートメタルをプレス加工にて製造している部品になります。


N系4気筒車両に使われています。


オイル漏れのトラブルはアルミのキャスト製オイルパンより多いです。


黒色に塗装されていて歪みは分かりづらいかと思いますが、

プレス加工時のシワがかなりあります。


ガスケットはアルミオイルパンと同じです。


やはりシートメタル製オイルパンガスケット交換作業にも

処置は必要ですね。



15 May 2017

 整備をしていて何時も考えている事は

生産ラインの流れ作業では無いので

色々点検、確認し元の状態より良い状態にして組み上げたい。

自己満足の世界に近くやった結果が中々伝わりずらい(泣)

オイルパンガスケットの交換をしながらも

同じ事を考えて作業します。

長くBMWにお乗り方であれば一度はオイルパンガスケットのオイル修理を行なった事が有るかと思います。

最近のオイルパンガスケット交換車両はメタルガスケットを使用した物の作業が多いですね。

クランクケース内の圧力によってオイル漏れがし辛くなるコストの掛かったガスケットです。

しかし、メタル部でのシール効果はあまり見込めず

内周に取り付けられた、ラバーガスケットがメインのシールになります。

経年劣化などで硬くなりオイル漏れを起こします。

オイルパン製造時のフライス跡やシートメタルの加工跡などもあり

リペアマニュアルに指示はありませんが、

作業時は色々やる事があります。

僕が交換したガスケットが一生漏れないとは行きませんが、

少しでも長く、出来れば一生!

漏れない様にとしっかり処置をして組み上げてます。


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